| 英国の写真家ミック・ロック作、真っ黒を基調に不敵な面構えのメンバーが威圧的なジャケット。ニューヨークのクラブ、CBGBやマクシズ・カンサス・シティで人気のバンド、タフ・ダーツの78年デビュー・アルバム「Tuff Darts!」から、豪快なギターリフにスカッと爽快、本当に大切なのはロックンロール「All for the Love of Rock and Roll」。29年ぶりにリリースされたセカンドには、ロック魂あふれるドヤ顔のオヤジが…。 |
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| ザ・ストラングラーズの初来日は79年2月。来日記念盤はライヴの「Xサーツ」。そのジャケットは、現行のCDとは違い、黒地にドブネズミのシルエットがオレンジで抜いてあるもの。冷たい北風、枯れ葉がハラハラ、舞い上がる砂埃、街中に貼られた彼らのコンサートを知らせるドブネズミのポスターが剥がれかけてパタパタと揺れる。このアルバムには、暗く淀んだ空気と得体の知れない恐怖を感じる。 |
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| パブロックな連中がしっかりバックアップ、スティッフから「フール・アラウンド」「汚れなき憧れ」とアルバムをリリースしたレイチェル・スウィートは、米国オハイオ州アクロン出身。えっ、ディーヴォと同じじゃん! 英国人じゃなかったの、と驚かされる。コロムビアに移籍し、よりポピュラーに。82年アルバム「Blame it on Love」から、少女から大人の女性へと、妖艶さを秘めた魔法のナンバー「Voo Doo」にメロメロ。 |
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| ビートルズの「Helter Skelter」「Dear Prudence」、T・レックスの「20th Century Boy」と、優れたカヴァーを披露してくれたスージー&ザ・バンシーズ。87年「Through the Looking Glass」は、スパークスやジョン・ケイル、ロキシー、テレビジョンなどのマニアックなナンバーが詰まった待望のカヴァー・アルバム。中でも、スージーの深遠な歌声、意気揚々としたホーンに奮い立つ、イギー・ポップの「The Passenger」は最高ばい! |
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| 異様に生々しいテンションと凶暴なグルーヴに、思わず後退りしてしまいそうなナンバー「Uncomplicated」は、エルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズの86年アルバム「Blood & Chocolate」のドン引きなオープニングだが、凄まじい破壊力。私は、87年のザ・コンフェデレーツとの京都公演で、このナンバーを打ち噛まされ、すっかりのめり込んでしまって以降、気持ちが猛り立つナンバーとして愛聴してます。 |
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| うつつを抜かすは「妖女ブロンディ」の色っぽいお姉さま、デボラ・ハリー! 彼女の甘い囁きに続き、激しく打ち鳴らされるドラム、60年代風チープな響きのオルガン、上ずった声がキュートでセクシー、ブロンディの心ときめくパンキーな76年デビュー・シングル「X Offender」。元々のタイトルは「Sex Offender」というらしい。プロデューサーは、エンジェルズやマッコイズ、ストレンジラヴズなど、ノリノリのナンバーが得意なリチャード・ゴッテラー。 |
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| ロカビリーなビリー・ズームがギラギラ輝くリズムを刻み、エクシーヌ・サーヴェンカ嬢とジョン・ドーが艶かしく絡み合う、ご機嫌なダンス・ナンバー「True Love, Pt. #2」。クリス・ ケナー「ダンス天国」ジーン・ヴィンセント「Be Bop A-Lula」タミー・ウィネット「D-I-V-O-R-C-E」童謡「Skip to My Lou」エルヴィス・プレスリー「Burning Love」民謡「線路は続くよどこまでも」レッドベリー「Black Betty」カーティス・メイフィールド「Freddy's Dead」を織り交ぜる。 |
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| ザ・プリムソウルズは、ロサンゼルス出身のパワー・ポップ・バンド。リーダーのピーター・ケイスは、以前ザ・ナーヴスというバンドで活躍、「Hanging on the Telephone」はブロンディに取り上げられました。83年、ゲフィンに移籍後ヒットしたのが「A Million Miles Away」。サーフ・サウンドをベースに、ポップなメロディ、スカッと突き抜けるビートがバンドの個性をより際立たせる、パワー全開の必殺ナンバー。 |
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| ダブやレゲエ、スカ、R&B、ロカビリーなど、様々な音楽を貪欲に飲み込み、むき出しのパンクから、バンドならではのロックンロールを作り上げたザ・クラッシュ。80年の混沌とした衝撃作「Sandinista!」は、縁のゲストを招き、盛り沢山の3枚組。ヴァイオリンがヒュンヒュン唸るスリリングな「Lose This Skin」は、タイモン・ドッグのナンバー。彼はジョー・ストラマーのバンド、ザ・メスカレロスに参加。 |
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| いつの間にか体はリズムを刻み、足はビートを踏み鳴らす、ズンドコ、ズンドコと響くジャングル・ビートにノリノリの汗だく。モヒカン刈りが良くお似合い、キュートなアナベラ・ルーウィン嬢がピチピチ弾けるボディでワイルドに突き動かす、バウ・ワウ・ワウの82年大ヒット「I Want Candy」。このグループの仕掛人はお騒がせマルコム・マクラーレン。セカンドでは、アナベラ嬢を裸にして、ドガの「草上の昼食」のパロディーをやっちゃった。 |
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| 「ニャニャニャ、ニャァ〜、ニャァ〜♪」に萌え〜、辿々しさがキュートなパティ・ドナヒュー嬢の歌声にニンマリ鼻の下を伸ばす、ザ・ウェイトレシズの愛しいシングル「I Know What Boys Like」。このグループのメンバーを調べてみれば、テレヴィジョンのビリー・フィッカ、サイケデリック・ファーズやパワー・ステーションに参加したマーズ・ウィリアムズ、B-52'sやスティングのステージに立つトレイシー・ワームワースと、ちょっとした驚きがある。
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| 衝撃的なファーストから5年、リチャード・ヘル&ザ・ヴォイドイズのセカンド・アルバム「Destiny Street」がリリースされた82年。パンク・シーンも大きく様変わり、そのやり場のなさを、ヘルのヨレヨレのヴォーカルとぐったりと疲れきったバンドの演奏がどっぷり滲ます、ボブ・ディランの「Going Going Gone」は白眉。後ろに佇む女性は、パティ・スマイスと伺ったが、いかに…? 彼女はヘルと同棲してたんだって。
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| 「Be Seeing You」に続き、ニック・ロウがプロデュースを担当した80年アルバム「A Case of the Shakes」は、ジャケットと同じく、ポップで弾けるイカしたナンバーが詰まっます。が、ちょいと趣きが違う洒落たセンス、リー・ブリローのしゃがれた喉が、ほのぼの味わい深く酔わせてくれる、ウィリー・ディクスン作「Violent Love」がピリリとしたアクセントに…。 |
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| イントロ一発! ビリビリと体中に電流が走り、たちまち聴く者の心を鷲掴みにする超ゴキゲンなナンバー、ニック・ロウの大ヒット「恋するふたり」は、79年セカンド・ソロ・アルバム「Labour of Lust」からのシングル。ロックパイルの「Seconds of Pleasure」でも活躍する、デイヴ・エドマンズ、ビリー・ブレムナー、テリー・ウィリアムスと、おなじみパブロックの強者たちが勢揃い。 |
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| いきなりのイントロからたちまちホットな気分、挑発的な「Hit Me, Hit Me」のかけ声に思わず下半身が前後する。イアン・デューリー & ザ・ブロックヘッズの「Hit Me with Your Rhythm Stick」は最高ばい! 下世話な雰囲気がプンプン漂うコックニー流ファンク・ナンバー。 |
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| パンク、ニューウェーヴの熱も冷め、次第に耳障りのいいポップな音楽がまたもてはやされていた80年代中頃、ビルボードなどのヒットチャートとは違った、アメリカの大学生が運営するラジオ局独自のチャート「カレッジ・チャート」で注目を浴びたのが、独特のグルーヴ感が非常に心地よい、ブリティッシュ・ビート直系のギター・バンド、ザ・スミザリーンズ。 |
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| トム・ヴァーレインの82年アルバム「Words from the Front」から、フレッド・スミス、ジェイ・ディ・ドゥーティー、ジミー・リップが参加した「Clear It Away」は、迷宮に入り込んだかのような奇妙さ、心ともないギターが交錯する冷たく醒めたファンキーなナンバー。 |
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| ラズベリーズやラスカルズの元メンバーらが結成したパワーポップ・グループ、フォトメイカー。グラマラスな写真家ミック・ロックによるインパクトあるポートレートは有名。78年のファースト「Fotomaker」から美しいバラード「All There in Her Eyes」にハートがとろ〜り、邦題の「魅せられし瞳」にもうっとり。 |
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| パンク、ニューウェイヴ・ムーブメントの中から登場した、優れたソングライター、ジョー・ジャクソン。84年のアルバム「Body and Soul」から、パンチが効いた華やかなブルー・アイド・ソウル「You Can't Get What You Want (Till You Know What You Want)」。 |
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| パティ・スミスに、ルー・リード、ニューヨーク・ドールズ、ブロンディ、ディー・ディー・ラモーン、チェリー・ヴァニラなど、女装のストリート・ロッカー、ウェイン・カウンティ嬢が、ご当地ニューヨークで活躍するアーティストの名を歌い込めば、男衆が「♪マクシス・カンサス・シティ」と囃し立てる、熱気沸き立つロックンロール讃歌「Max's Kansas City」。 |
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| 当時、日本でも人気が高かったブームタウン・ラッツはダブリン出身、シングル「Looking After No.1」「Rat Trap」「Like Clockwork」「I Don't Like Mondays」のヒットや、ミック・ジャガーにも似たセクシーなボーカリストという話題で大いに雑誌にも取り上げられましたね。 |
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| スリッツと共に英国ポスト・パンクを代表する女性バンド、ザ・レインコーツ。79年、インディペンデント・レーベル、ラフ・トレードからデビュー・アルバム「The Raincoats」をリリース。やはり注目は、女の子らしく可憐にキュートに、そして、ぐだぐたと脱力にカヴァーしちゃったキンクスの名曲「Lola」。 |
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| パブ・ロック、パンク・ロック好きにはたまらない! スティッフ・レコーズから、アクの強さは天下一品、イースト・サセックスはニューヘイブン出身のパブ・ロッカー、レックレス・エリック。デビュー・シングル「(I'd Go The) Whole Wide World」のB面は、どんより不気味で攻撃的なビート「手旗信号」。
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| ニューヨークのストリートが生んだ詩人にしてロックンローラー、ジム・キャロルの80年デビュー・アルバム「Catholic Boy」。ストーンズ・レコーズの元社長、アール・マグラスがプロデュースを担当。性急な言葉が次から次へと切り込んでくる凄まじいロックナンバー「Catholic Boy」はクールでスリリング。 |
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| 79年、XTCが、ピーター・ゲイブリエルの「III」で一躍注目されたプロデューサー、スティーヴ・リリーホワイトと組んだ、サード・アルバム「Drums and Wires」。そのオープニング・ナンバー「Making Plans for Nigel」は、コリン・モールディング作の、ヒステリックで刺激的、最高にぶっ飛んだ、ビートルズ遺伝子を受け継ぐイカしたポップ・チューン。 |
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| アコースティック・ギターの開放感溢れる乾いたイントロ、寄り添うように入ってくるエレクトリック・ギターのざらついた哀愁のフレーズ、レトロでモダンな相反するキーボードの音色、ちょっぴり塩辛い声がほのかに甘いミステリアスに誘う、スニッフ&ザ・ティアーズ、79年のデビュー曲「Driver's Seat」。 |
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| ビル・ハーレイの苦みばしった喉、ギターのピーター・ガンを中心とする独特のグルーヴ感、パブロックで一番好きなのはやっぱりジ・インメイツ。79年のデビュー・アルバム「First Offence」から、先輩プリティ・シングスのご機嫌な「Midnight to Six Man」で、ビート・グループに敬意を表す。 |
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| ロックンロールの守護神グレアム・パーカーは、パブロック・シーンの強者たちを要したバック・バンド、ザ・ルーモアを従え、76年、ヴァーティゴからアルバム「Howlin' Wind」で鮮烈にデビュー! ライヴでもおなじみ、ロック魂に火をつける、扇動的で熱い熱い「Soul Shoes」はサイコーばい! |
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| デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズの80年デビュー・アルバム「若き魂の反逆児を求めて」から「誰かいるなら」は、当時、FMラジオから流れて来た途端に惚れ込んだ必殺の1曲。
リーダーでボーカリスト、ケヴィン・ローランドの哀愁を滲ませた渋い喉は、聴く者に、己の不安、恐れ、揺れ動く感情などを想起させ、深く深く内面に分け入り、じわじわと血潮沸き立つ狂おうしいノーザン・ソウル。 |
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| クリス・トーマスがプロデュースした81年のセカンド「Pretenders II」から、ジェームス・ハニーマン・スコットのギターが最高にヒップでカッコいい「The English Roses」。クリッシー・ハインドの冷ややかなな歌いっぷりに「フッ、アァ〜ン」と控え目なコーラスがまた痺れるのよね。 |
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| 邦題の「不正療法」とはあまりにもサイコなタイトルだけど、ファーストに負けず劣らずストイックで最高にイカしたセカンド「Malpractice」。ウイルコ・ジョンソンのゴリゴリと荒削りなギターが大暴れする「Because You’re Mine」は、先進的なニューウェイヴ・ギター・バンドの到来を予見する。 |
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| パール・ハーバー&ザ・エクスプロージョン解散後、ヴォーカリストのパール・E・ゲイツが発表したソロ・アルバム「Don't Follow Me, I'm Lost Too」は、クラッシュがバックアップした、ご機嫌なパンク&ロカビリー。ワンダ・ジャクソンの57年「Fujiyama Mama」をカバー。「フッ! ッジ、ヤマヤマ」のリフレインがセクシー&エキサイティング! |
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